「台湾留学って実際どうなの?」「本当に楽しいの?」という方に、台湾留学歴5年の私の経験が本当に心から思う「台湾留学の楽しさ・辛さ」を紹介していきたいと思います。
筆者:台湾Talk 香葉村萌先生
福岡県出身。高校在学時に東南アジアに旅行し、中国語を勉強しようと決意。台中にある逢甲大学の企業管理学科を卒業。卒業後は台湾にて中国語の言語講師となり、多くの高校生を台湾の大学合格に導いている。
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台湾留学で楽しかったこと3選
寮で過ごした1年間の生活
私は1年間、大学の寮生活をしました。私のルームメイトはマレーシア人と台湾人2人で、4人1部屋。
家族以外の人と住むこと、寮生活自体が初めてだったので、すごくドキドキしていたんですが、ルームメイトに恵まれたので楽しい日々を送りました。
毎日顔を合わせ、生活を共にすると、不思議とその関係はだんだん家族に似たようなものになっていくんですね。
朝はお互いに起こしあい、テスト勉強は一緒にやり、テスト明けはみんなで映画を見まくる。たまには一緒に授業をさぼったりもして…。(秘密です)
特別な日(クリスマスなど)は、部屋を飾り付けておもいっきり楽しみました!クリスマスの日に大きなピザをオーダーして音楽をかけ、みんなで踊りあったのは忘れられない一生の思い出です。
様々な国の人と友達になれた
私のルームメイトはマレーシア人と台湾人でした。向かいの部屋はインドネシア人とアメリカ人。とてもグローバルな環境でした。
台湾留学=台湾人のみってことじゃないんです!
当たり前に聞こえるかもしれませんが私は台湾に来るまで台湾=台湾人しかいないものだと思ってたので(あれ、私だけ…?)台湾に来てから、外国人の多さに驚きました。
アジア系の外国人だけでなく、ヨーロッパ系の外国人も思った以上にいます。
それぞれの国の言葉がわからない私たちが普段会話をするときに使うのは「中国語」。みんなが中国語を使ってお互いの文化の違いを語り合ったりします。
中国語で、お互いの文化について話した瞬間、とても感動したのを覚えています。
特に印象に残っている思い出は、マレーシアの友達が自分のお母さんお父さんに私のことを紹介してくれたことです。
その子のお母さんお父さんも私のことをまるで本当の自分の娘かのように接してくれて、その子がマレーシアから帰ってくる時は、必ず沢山のお土産を持って帰ってきてくれます。
その子のお母さんから手紙が入ってたこともあります。
中国語のおかげで繋がれたのは、すごく特別な思い出ですし、日本では経験できなかったと思います。
食文化の違い
日本と台湾どんなに距離は近いと言っても、別の国ですから違いは沢山あります。日本を出て、違うものに触れてからじゃないと気付かないことが多かったです。
台湾人と一緒に生鮮市場に行くと、「これは●●だよ。これはこんな味で~。」と、沢山のことを教えてくれます。
日本にはない野菜・果物もあります。そのことに気付いたことも嬉しかったですし、その材料で友達が台湾料理を作ってくれて一緒に食べたこともいい思い出。
パパイヤは果物で食べるのも美味しいのですが、パパイヤと牛乳と砂糖をミキサーにかけてミルクセーキならぬパパイヤケーキにすると、更に美味しく味わうことができます。
また、食のことだけじゃなくそれぞれの習慣、文化のことについても同じです。台湾人はご飯を食べるときに全員が揃うのを待たずに食べます。
日本人の私からしてみたら、「え?なんで待てないの?」ってなったのですが、台湾人からしてみれば、「温かいうちになんで食べないの?」と。文化の違いですね。
そんな些細な文化の違いが、日常に溢れています。その小さな違いに悩むこともありますが、お互いに、日本ではね…、台湾ではね…と教え合えたことはすごく楽しかったです。
台湾留学で辛かったこと3選
寮で過ごした1年間の生活
台湾留学楽しかったこと3選の中にもあった「寮での生活」ですが、楽しかった!だけで終われないのがこの寮生活!
正直辛い事もたくさんありました。
台湾1年目ですぐに寮生活だったので、まだ台湾に慣れてない中、日本が恋しくなる一方、生活習慣の違う人たちとの4人部屋は正直きつかったです。
自分の1人の時間も空間もなく、一人になりたいときになれない。
泣きたいときに泣けない。
思いにふけたいときにふけられない。自分の当たり前が他人にとっての当たり前じゃないって事を心の底から味わった1年間でした。
でもこの辛かった日々も含めていい思い出。
この1年間の経験から成長する事ができました。
遠距離恋愛
台湾に留学しているというとよく聞かれるのが、「台湾人の彼氏できた?」なんですが、私は渡航前から日本人の彼氏と付き合ってました。
自分の中では覚悟をして台湾に来たつもりなんですが、会えない期間は辛いです。
会いたいと思ってもすぐには会えない。会うペースも3、4ヶ月に1回なので、そこまでなんとか頑張って、会えたら思いっきり楽しむ!という感じでした。それでまた3、4ヶ月我慢して…の繰り返し。
特別な日に一緒に過ごしてた日々を思い出して、気分的にすごい落ちてました。自分で決めたことだから仕方がないけど、でも仕方ないからこそ行き場のない感情…。
電話やビデオ通話がすぐにできるので、それで何とかしのいできました。だけど、学校でカップルとかが手をつないで帰ってるのを見ると、すごくうらやましくて仕方なかったです。。。
中国語が通じない
中国語でうまく意味が伝わらない時は落ち込みます。ピンイン・四声が間違うと全く伝わらないのが中国語。
伝えたいことが、うまく伝えられない伝わらない…。
一生懸命言葉にしても相手の何を言ってるの?という疑問の顔を見てしまったら、もう一回挑むのも怖くなります。
こんな苦しみは日本では、味合わないですよね。
台湾の学校では多くの課題がグループでのプレゼンテーションなので、その期末の時期になると憂鬱でした。
当り前のことですが、全部中国語で調べ話し合い発表します。中国語わからないからといって一回一回話が止まるわけにもいかないので、話し合いが終わってから一人で残って調べたり、疑問点や自分の考えなどをノートにまとめてみたりしました。
それでも、言いたいことが伝わらないというのは、辛かったです。
集中力が切れると中国語が全く頭に入ってこないこともしばしば…。
中国語はもう聞きたくない!と何回思ったことか!笑
改めて「考えや気持ちを伝えられる」ってすごいことなんだなと感じました。
台湾留学の楽しかった事・辛かった事。まとめ
どうだったでしょうか?私の楽しかったこと・辛かったこと!これはあくまでも私の体験なので一概にみんなに当てはまるとは限りません。
しかし、留学に来ている人それぞれ色々な「楽しい思い出・悩み」を持っています。
こうしてみると、台湾留学の楽しさや辛さを感じられるのも留学をしたからこそだなあ…と改めて思います。
楽しかったことも辛かったことも含めて全てが台湾留学で、今では良い思い出だなあと思えるようになりました。
日本でのありきたりな生活に飽きてしまったという人には、台湾留学という選択肢はピッタリです。是非、1度短期・長期の台湾留学を検討してみてはいかがでしょうか?