台湾の季節・気候・温度・降水量について

台湾は南国のため一年中暑いというイメージがありますが、標高の高い山の上には雪が降ったり、冬は気温が一桁台になる日もあります。

四季も日本と比べると分かりづらく、服装に迷う人は多いのではないでしょうか。

 

この記事では、台湾留学の一年間で用意しておきたい服装について紹介します。冬服や、服装のタブーについても解説していきます。

Taiwan Talk 中國語學校

台湾にも日本と同じように四季があります。しかし、四季の大半が夏を占めていることもあり、境目が非常に曖昧です。

 

さらに台湾は年中を通して湿度が高く、ベトベトまとわりつくような暑さがあります。

台湾のどこに行っても日差しは強いので、日焼け止めは必須となります。

 

春と秋の時期は1ヶ月程度。ちょっと暖かくなってきたと思えば、すぐ猛暑の日々が始まります。

台湾の冬の平均気温は16℃前後です。

年に数回寒波で10℃を下回ることがありますが、ニュースになるほど珍しいことです。

しかし冬の台湾は雨が多く湿度も高いため、体感温度は低くなり、予想以上に寒さを感じます。

 

台湾は日本に比べると小さい国ですが、北と南では気温も気候も異なります。

留学する場所によって気を付けるポイントが変わってくるので、台北・台中・台南での気温と降水量を比べて見てみましょう。

台北の最高気温・最低気温・降水量

最高気温(℃) 最低気温(℃) 降水量(月平均/mm)
1月 19.6 14.4 93.8
2月 20.7 14.7 129.4
3月 22.9 16.2 157.8
4月 26.7 19.4 151.4
5月 30.1 22.8 245.2
6月 32.9 25.3 354.6
7月 35.0 26.8 214.2
8月 34.4 26.6 336.5
9月 31.6 25.2 336.8
10月 27.8 22.6 162.6
11月 24.9 19.8 89.3
12月 21.1 16.1 96.9

 

台北は雨が多く、台湾のほかの都市と比べても降水量が一番多いことがわかります。

冬場の最低気温は15℃前後のため、あまり寒くは無いように感じますが、雨が降ると体感気温が一気に下がります。厚手のトップスやヒートテックが重宝しますので、日本から用意していくと良いです。また、季節に関係なく外出時は必ず雨具と羽織を持ち歩くようにしましょう。

参照:交通部中央氣象署

台中の最高気温・最低気温・降水量

最高気温(℃) 最低気温(℃) 降水量(月平均/mm)
1月 22.3 13.4 36.6
2月 22.9 14.2 63.0
3月 25.2 16.4 85.9
4月 28.1 20.1 126.8
5月 30.7 23.1 249.6
6月 32.3 24.9 329.0
7月 33.3 25.5 303.3
8月 32.7 25.3 340.8
9月 32.2 24.6 147.5
10月 30.3 22.2 25.0
11月 27.6 19.0 23.8
12月 23.9 15.1 30.5

台中は台北に比べ降水量が少ない上に、台南と比べると気温も低く、気候が安定しています。特に11月から3月は平均気温が20度前後の快晴日が多いため、過ごしやすい時期が長く、住む場所としての人気も高いです。

近年では国内第二の都市として開発が進んでおり、旅行に訪れる人も増えています。

台南の最高気温・最低気温・降水量

 

最高気温(℃) 最低気温(℃) 降水量(月平均/mm)
1月 22.9 14.5 20.9
2月 24.0 15.5 23.7
3月 26.5 18.0 31.1
4月 29.3 21.7 69.1
5月 31.4 24.7 160.1
6月 32.4 26.3 369.5
7月 33.1 26.7 353.5
8月 32.6 26.3 478.9
9月 32.5 26.0 167.6
10月 30.8 23.3 24.6
11月 28.1 20.3 26.9
12月 24.4 16.3 15.6

台南は台湾の南に位置しており、台北、台中に比べて平均気温が高いことが特徴です。

降水量は全体的にそこまで多くはないものの、6月から9月は台風の被害を受けやすいため多くなっています。一年を通して台湾らしい温暖な亜熱帯の気候のため、夏服を着用する時期が一番長くなります。

ただ、12月から2月にかけては最低気温が15度前後と低くなる時間帯もありますので、薄手の上着や風を通さないジャケットなどの用意は必要です。

台湾の服装の注意点・カビ問題・洗濯について

 ヒールはおすすめしない

台湾には高いヒールはオススメしません!その理由は2つあります。

 

①台湾の道はガタガタしてるところが多い
②台湾人は基本的にフォーマルな服装をしない

 

階段もひとつひとつの段差の高さが違うなんてこともしばしばですのでヒールはおすすめしません。現地人や台湾に来ている日本人でも高いヒールを履いている人は中々見かけません。

 

また、台湾人はカッチリ決めていく場面はほとんどありません。会社でも皆スニーカーです。筆者である私も台湾にヒールを持ってきましたが、結局使うことなく日本に持って帰りました…。

 

ワイドパンツは汚れやすい

台湾には和式トイレが存在します。また、洋式トイレも汚い場合が多いです。つまり、どういうことが起きるかと言うと、ワイドパンツを履くとトイレをする時に地面やトイレの淵にあたってしまうんです。

 

パンツを履くのであれば、裾がピチッとしている方がいいです。半年くらい経てば、どこの便座トイレが綺麗か把握できます。笑 また、和式トイレしかない時も上手くズボンを巻く技術を身に着けていきます。

 

白い服も汚れやすい

台湾の夜市などは言ってしまえば日本のお祭りの時と同じ。外にある椅子に座って外でご飯を食べる、食べ歩きももちろんオッケーです。

 

ローカル食堂も食べる場所によりけりですが、決して綺麗と呼べない所もあり、白い服だと汚れてしまう所が多数あります。

 

少なくとも夜市に行くときは、白い服を避けることをおすすめします。

 

乾きやすい素材の服がおすすめ

湿度が高く、特に北部では雨が多いのが台湾です。一部の時期を除いて洗濯物を外に干すことは難しいので、自然と部屋干しになり、乾きが遅くなり、生乾きの臭いが気になります。

 

特に分厚いコットン素材のTシャツや厚手のパーカーはとても乾きにくく、すぐに臭いがつきます。洗濯機が部屋に備え付けられていないことで、コインランドリーを利用することも多いため匂い問題は日本にいるときに比べて大きくなります。

 

台湾の気候には「湿度が高い」という特徴があります。年間通して湿度が70~80%であるため室内干しをしてもなかなか乾きません。カビの発生もしやすく、革製の服やかばん、靴のお手入れは難しいため着用しないことをおすすめします。

 

その点、麻やポリエステル素材の服は乾きやすいため、汗をたくさんかく夏はもちろん、洗濯物がかさばる冬にもおすすめです。

 

気温が冷える11月から2月に重宝するのはやはりヒートテックです。薄手で乾きやすいのに温かく、台湾でも「發熱衣」という名前で売られており、比較的手に取りやすいです。

薄手の長袖の下にヒートテックを合わせるスタイルが、一番過ごしやすく、洗濯物にも困らない組み合わせになります。

台湾の服装のタブーについて

基本的に台湾には「これは着てはいけない」という洋服のタブーはありません。

結婚式に白いワンピースを着ても全く問題がないばかりか、デニムやTシャツなどカジュアルな服装で参加する人がほとんどです。

 

ビジネスの場では、銀行員やセキュリティスタッフなど特定の職業に就いている人はスーツや制服を着用していますが、会社員は何を着てもOK。

会社によっては、さすがに「半ズボンはNG」などの規定があるようですが、性別・年齢に限らず、着たい服を自由に着るのが台湾流です。

 

ほかに、一年の一大イベントである旧正月の元旦には、赤い服を身に纏う人が増えます。

赤は、中華圏で喜びや幸福を連想する縁起の良い色とされており、悪運を断ち切るという意味も込められています。

 

台湾の服装のポイント

台湾で気を付けてほしい服装ポイントが3つあります。

 

注意ポイント1

台湾は室外がものすごく暑い分、室内はものすごく寒いです!冷房でガンガンに冷やしているからです。また、台湾には暖房がないため、冬も寒いです。

 

ですのでどんなに暑い夏でも、どんな日でもカーディガンは必要になってきます。私自身はウインドブレーカーを毎日持ち運んでいます。小さく折りたたむことができるため、持ち運びも便利です!

 

注意ポイント2

台湾で生活していると本当に毎日暑いのでサンダルスタイルが増えていきます。台湾にもサンダルを売っているお店は多いのですが、日本のより比較的もろいので日本でサンダルを買ってくることをオススメします。

 

日本だと機能性も良く、可愛いサンダルが多いです。

 

またサンダルについてですが、台湾ではスリッパサンダルは礼儀が良くないとされています。そのため、学校中のプレゼン、先生との会議ではスリッパサンダルはNGです。必ずとめるタイプのサンダルか、無難に靴を履くのが良いでしょう。

 

注意ポイント3

何度も言うように台湾は暑いです。ノースリーブや短パンでの生活になってきます。そのため日焼け止め対策、また蚊よけ対策もきちんと行うことをおすすめします。

台湾での服装コーデ例(春・夏・秋・冬)

台湾の春の服装コーデ

写真のようなリネン素材などサラッとした乾きやすいパンツは現地でも人気で手頃な価格で手に入るのでおすすめです。

台湾の夏の服装コーデ

またまたノースリーブ!だけど、台湾は室内での冷房がキツイので、きちんと羽織ものを持って出かけるのを忘れないようにしましょう。

突然雨が降ることもあるので、防水機能がついているようなウィンドブレーカーが便利です。

台湾の秋の服装コーデ

このぐらいから肌寒く感じてきます。特に風が強い日は寒いでしょう。そのため、羽織ものを着て出かけると良いでしょう。

台湾の冬の服装コーデ

日本に比べると気温は低くないですが、湿度が高く、室内に暖房設備がない台湾は日本よりも体感温度が低く感じることがあります。

 

コートは、ユニクロのウルトラライトダウンなど、軽くて暖かいものを1着用意しておくと良いでしょう。日本の真冬に着用するようなダッフルコートや厚手のダウンは着る機会がありません。

台湾留学の服装。まとめ

今回は台湾留学に用意する服装(女性版)について紹介していきました。一言でまとめると、台湾は本当に暑いです。カラッとした暑さではなく、湿気の多い結構ジメジメとした暑さなので、初めて来たときは日本とのギャップにやられる人が多いようです。

 

1年以上住むと、身体が台湾の気候に慣れてきます。ノースリーブ、短パン、サンダルで過ごす日々です。もちろんカバンの中には冷房対策のウインドブレーカーも。台湾留学の服装で悩んでいる人達にこの記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。