台湾には旧暦に基づいた三大節句と呼ばれる祝日があります。端午節は、三大節句のひとつです。旧暦の5月5日に祝われ、2025年は5月31日(土)にあたります。
台湾では「端午節(Duānwǔ jié)」と呼ばれる祝日として広く親しまれ、「ちまき(粽)」を食べたり「ドラゴンボートレース」が行われたりと独自の文化があります。
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端午節とは?由来と意味
端午節は、戦国時代の詩人・屈原(くつげん)が河に身を投げたことを偲ぶ伝統行事で、邪気払いの意味が込められています。中国語では「端午節(duān wǔ jié)」と書き、日付は毎年変わりますが、旧暦5月5日に固定されています。
日本の「端午の節句」もルーツは同じで、男児の健康を祈る日として定着しましたが、台湾や中国では家族で「粽(ちまき)」を食べたり、菖蒲や艾草(よもぎ)を飾るなど、健康と厄除けを祈る日として祝われています。
端午節の過ごし方は
地方によって異なるちまき料理!
台湾では端午節当日、もち米と具材を竹の葉で包んで蒸した「ちまき(粽)」を家族で食べるのが一般的です。地域によって味が異なり、北部では塩辛い具材が多く、中南部では粘り気があって甘い具材が多いのが特徴です。
端午節の前になると、有名レストランや大手スーパー、ローカル市場に至るまで様々な場所でちまき(粽)が販売され、離れた親戚や友人に送りあったり、ビジネスの場では取引先に送り合う習慣もあります。

ボートレースを見て楽しむ!
台湾や中国では、端午節にちまきを食べるほか、「ドラゴンボートレース(龍舟競賽)」が開催されています。ドラゴンボートレースは、屈原(くつげん)が河に身を投げて亡くなったことを民衆が悼み、川を漕いで捜索したのが始まりとされています。
特に台湾南部では高雄・台南の大会の規模が大きく、観光に訪れると独特のお祭りムードが楽しめます。
2026年の端午節は6月19日(木)!
2026年の端午節は6月19日(木)です。台湾では祝日となっており、学校や多くの会社が休みになります。旅行を計画している方や、現地で生活している方は、祝日を考慮してスケジュールを立てるのがおすすめです。
特にドラゴンボートの開催や、連休に首都の北部から南部に帰省する人が増えるため、高雄や南部方面の鉄道やバス、高速道路は混雑が予想されます。
台湾の中国語で「端午節」は何て言う?会話で使える表現
台湾の中国語で「端午節」は「端午節(duān wǔ jié)」と発音します。
台湾では、「端午節快樂!(duān wǔ jié kuài lè)」=「端午節おめでとう!」と職場や友人にLINEでも挨拶をするのが一般的です。
他にも「你吃粽子了嗎?(粽子を食べた?)」と聞いてみると、台湾の現地の方との距離がぐっと縮まるかも。
中国語を勉強中の方は、このような行事に合わせた単語・表現を覚えると、より実践的な会話表現が身につきます。
台湾文化をもっと深く楽しみたい方に
台湾の端午節は、家族で集まる食事や風習など台湾人に大切にされている祝日です。
中国語の学習者にとっても、現地文化に触れる良い機会になります。
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