中国語を学ぶ留学先として、台湾が気になるが、費用はいくら掛かるのか気になる、という方も多いと思います。

この記事では、台湾で1年間中国語の語学留学をする場合の学費や、生活費の内訳について現地からリアルな目線で紹介していきます。

1年の台湾語学留学費用の目安

台湾で一年間語学留学をするのに掛かる費用は、すべて実費の場合、約150万円(※1)程掛かります。

 

学費
渡航費
住居費
生活費
合計
約50万円程度(※2
約4〜15万円程度(※3
約30〜90万円
約100万円程度
約150万円程度

※1 1元(NTD)あたり4.7円(2025/5/30)

一年間のざっくりとした内訳は以下です。

カテゴリ費用項目費用目安
学費授業料約50万円
渡航費航空券購入費約4万~15万円
海外保険加入費約13〜25万円(年)
ビザ関連費学生ビザ:5,000~1万円
ワーホリビザ:無料
生活費食費月3〜5万円(約36~60万円)
通信費月3,000円(約3万6,000円)
交通費
(定期券の場合[1]
月5,400円(約6万4,800円)
娯楽、雑費など月2万円(約24万円)
家賃月2.5〜7.5万円(約30〜90万円)
総額約150〜280万円

家賃や食費などは、日本よりも掛かる場合があり、年間の費用は生活水準によりピンキリです。今回は台湾TALKのユーザーに多い20〜30代の日本人女性を想定し計算をしています。

また、台湾留学では語学留学でも返済不要な奨学金制度がありますので、学費が大幅に抑えられる可能性もあります。

台湾で語学留学・1年間の学費

種類期間学費
語学留学一年間約50万円~
短期留学
台湾Talkの場合)
一ヶ月6万7,200~16万8,000円

※ 臺灣師範大學で3ヶ月のコースを*4回受講した場合の費用目安です

今回は、台湾で最も外国人の留学生が多い臺灣師範大學の語学留学コース[2]を参考にしました。1クラス13~20人のレギュラークラスの場合、3ヶ月の学費が25,800元、12ヶ月通う場合は、x4=10,300元x5(日本円レート)=約50万円となります。

台湾の奨学金制度を利用すれば、学費は全額補助のほか、滞在生活費の保証をしてもらえる可能性もあります。

関連記事:【2025年度】台湾留学奨学金の種類|語学留学・正規留学・社会人留学

台湾留学の渡航費

航空会社種類金額
JALフルキャリア約15万円
チャイナエアラインフルキャリア約5~9万円
タイガーエアLCC約1〜4万円

台湾留学の渡航費は、約3〜15万円です。シーズンや航空会社によって金額に大きな差があります。片道航空券を購入する場合には、荷物料金を追加してもLCCのほうが安く済むでしょう。一時帰国などを視野に入れてあらかじめ往復航空券を購入の場合は、フルキャリアもおすすめです。

台湾留学一年間の生活費

生活費は、どこに住むか、またどのような生活を送るかで大きく異なります。

台湾で一番家賃や物価が高いのは首都の台北です。
どの国でも同じですが、人の集まる大都市であればあるほど、家賃は高くなります。

家賃

以下は、留学生の多い語学学校周辺の家賃になります。
海外経験のない、20〜30代の日本人女性が安心して住める物件の家賃の目安は以下になります。

場所1Rの平均家賃(月)1Rの年間家賃
台北(市内)約6~7万円
(※師範大学周辺の場合、12,000元〜14,000元)
約84万円
新北(MRT圏内)約5~6万円
(※板橋駅周辺の場合、10,000〜12,000元)
約72万円
台中約3〜5万円
(※逢甲大學周辺の場合、6,000〜10,000元)
約60万円
高雄約2.5〜4万円
(※国立中山大学周辺の場合、5,000〜9,000元)
約48万円
台南約2.5〜4万円
(※国立成功大学周辺の場合、5,000〜9,000元)
約48万円

首都、地方都市の家賃を見ても日本より安いとは言えません。
また、台湾の賃貸契約は、基本的に最短で一年からです。
物件によっては、半年や二年契約の場合もあります。
短期での賃貸であれば、割高にはなりますが、airb&bがおすすめです。
他人との生活が苦ではない場合には、寮に入るほか、ルームシェアやシェアハウスを利用すると家賃負担を減らせるでしょう。
また、出来るだけ早く中国語(台湾華語)を取得したい場合には、ホームステイもおすすめです。
台湾TALKでは宿泊型留学もご用意しています。短期留学の方は、ぜひご検討ください。

食費

台湾では、食事のほとんどを外でとる「外食文化」があります。
特に一人暮らしの学生は三食全てを外食で済ませることがほとんどです。

学生が住むことの多い学校周辺の安価なワンルームアパートでは、キッチンがないことも多いです。夜市や朝ごはん屋さんなどの安くて美味しいローカルフードが街中に溢れています。

しかし、台湾料理以外のもの(例えば日本食、イタリアンなど)しか食べなければ、当然食費は高くつくため、食費は必ずしも「安い」とは言えません。

以下は、台湾で外食をする際の、1食の値段の目安です。

ローカルな朝ごはん屋さんお弁当屋さん
ローカルレストラン
夜市で1〜2品注文レストラン
(日本食、イタリアン等)
台湾での食費135~450円
(30~100元)
360~585円
(80~130元)
675円前
(~150元)
1,100円~2,700円
(250~600元)

通信費

台湾の通信費は、日本よりも安いです。
5〜30分の通話つき、5G使い放題でも大体月に3,000円程度です。

正規留学の場合は大手通信会社の学生向け2年契約プランを、ワーホリや一年以下の語学留学の場合にはプリペイドSIMカードの使用がおすすめです。

・2年契約プラン

中華電信台灣大哥大遠傳電信
約2,700円/599台湾ドル
※24GB使用後4G回線
約2,700円/599台湾ドル
※24GB使用後4G回線
約2,700円/599台湾ドル
※24GB使用後4G回線
同キャリア5分間通話無料
他キャリア30分無料
固定電話40分無料
同キャリア通話無料
他キャリア60分無料
同キャリア通話無料
他キャリア60分無料
契約期間:2年契約期間:2年半契約期間:2年

・プリペイドSIMカード

中華電信(学生用プラン)台灣大哥大遠傳電信
4G使い放題
60日間 1350台湾ドル
(通話チケット50台湾ドル)
4G使い放題
60日間 1500台湾ドル
(通話チケット460台湾ドル)
4G使い放題
60日間 1500台湾ドル
(通話チケット460台湾ドル)
4G使い放題
90日間 1800台湾ドル
(通話チケット50台湾ドル)
4G使い放題
90日間 1800台湾ドル
(通話チケット100台湾ドル)
4G使い放題
90日間 1800台湾ドル
(通話チケット100台湾ドル)

※1台湾元あたり4.7円(2025/5/30)

関連記事:【2025年版】台湾留学におすすめSIMカード・購入方法を紹介

交通費

台湾の交通費は、バス、電車、タクシー全てにおいて日本よりも安いです。
電車を利用する場合には、全区間で利用できるお得な定期券が販売されているため、都心部に住む留学生には定期券の購入がおすすめです。

・バス

市内バス
一律15元(約68円)
客運(高速バス)
110~180元(約495~810円)
※区間によって異なる場合があります。

・電車

MRT(台北地下鉄)
20~60元(約90~270円)
台鐵(台湾鉄道、地上を走る電車)
区間によるため、あらかじめネットで値段を確認しておきましょう。
※台鐵公式サイト[3]

・タクシー

計程車(黄色い車、タクシーのこと)
初乗り区間 1.25キロまで
値段 85元(約383円)
以降200メートルごとに5元(約23円)ずつ加算
※夜間料金 上記にプラス20元(約90円)
uber taxi
時間帯や利用する区間によって値段が変わる。
よく割引キャンペーンが行われていたり、時間帯によっては黄色いタクシーよりも安く利用できる。
アプリであらかじめ区間を設定して乗車予約が可能で、乗車後運転手と話す必要がない。

※東京都内の初乗り区間は1.096キロまでで500円、以降255メートルごとに100円ずつ上乗せされていくため、台湾の方がかかる費用が圧倒的に安いです。

交際費

冠婚葬祭のルールが日本よりもゆるく、かかる金額も少ないといえるでしょう。
ここでは、留学中に参加することがありそうな結婚式について調べてみました。

・友人の結婚式に参加した場合にかかる費用

日本台湾
ご祝儀3万~5万円約8,100~1万6,200円
(1,800~3,600元)
ルール割り切れない奇数が良い
「苦」をイメージさせる「9万円」はNG
割り切れる偶数が良い
「死」と発音が似ている「4」はNG

・行楽地の入場料

日本台湾
映画館1,300~2,000円約1,350円前後(約350元前後)
動物園1,000円前後約270~450円(60~100元)
水族館2,000~4000円前後約1,100~2,700円(250~600元)
テーマパーク4,500~1万円前後約1,350~3,600円(300~800元ほど)

圧倒的に台湾の入場料が安いことがわかります。
また、台湾では大学生まで学割が利用できることが多いです。
休日に出かける際も学生証を持ち歩きましょう。

雑費

衣服代

若者の街として有名な台北・市内の「西門町」、「中山駅」周辺や夜市には安くてお洒落な衣服が数多く並んでいます。
台湾ブランドの洋服は、値段が450円~4,500円(100元~1,000元ほど)と比較的安く購入することができます。

台湾にはユニクロやGU、BEAMSなど日本のブランドも多数進出していますが、輸入品になるため日本で購入するよりも1.5倍ほど高くなります。

理髪代

とにかく安く髪を切りたいという人には激安450円カットの「100元カット」や約1600円(350元)で髪を切れる日本でもおなじみのチェーン店QBハウス[4]がおすすめです。

日系や、一般的な美容室の価格帯は大体以下の通りです。

メニュー
指名料
ヘアカット
トリートメント
ヘアカラー
パーマ
値段
1,350~4,500円
(300~1,000元)
2,700~4,500円
(600~1,000元)
4,500~1万3,500円
(1,000~3,000元)
7,200~1万3,500円
(1,600~3,000元)
9,000~1万3,500円
(2,000~3,000元)

お店や学割が使えるかなどのプランにもよりますが、日系の場合は日本で美容室に通うよりも値段が高くつきます。

そのため、短期留学や一年以内の留学では美容室にいかない場合もあります。

【台湾留学】一年の語学留学に掛かる費用まとめ

このある生徒の年間生活費は約186,000元でした。

 

台湾の大学に通う日本人の場合、12か月の内の3か月は夏休みと冬休みがあり、日本に帰っています。その期間は友達と遊ぶ機会も増え、出費がかさみがちです。こうやって見ると、台湾は英語圏の留学に比べて学費や生活費が安いのがお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

台湾に留学に行く際は、ぜひ今回紹介した金額を参考にしてみて下さいね。

脚注