台湾留学を考えるとき、まず気になるのが「どんな学部が人気なのか」という点です。
実は、日本人留学生と台湾人では、人気の学部の傾向が異なります。
日本人の間では語学・国際関係など「留学生向けプログラム」が人気の一方で、台湾人の間では法学部や情報工学(AI)や医学部など「高収入な職種に就きやすい」学部が常に上位にランクインしています。
この記事では、現地の最新の台湾大学人気学部ランキングをもとに、日本人に人気の学部や、それぞれの特徴、将来のキャリアにつながる選び方をご紹介します。
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台湾での大学受験について
台湾人が大学へ入学する場合、主に、センター入試に相当する「分科測驗」、
指定校推薦入試、AO入試に相当する公募推薦の3種の方法があります。
台湾では、推薦入試の比重に高く、どの高校で何を学ぶか、が大学進学にも大きく影響します。
一方で、外国人である日本人が台湾で大学受験を行う場合には、外国人学生枠となり、入学のための筆記試験はなく、書類審査による入学となります。条件は大学により異なりますが、台湾政府が定める中国語試験(TOCFL)の取得や英語能力、面接に対応できる語学力やプレゼン能力などが基本となります。
芸術大学や専門学部の場合には、自身のポートフォリオの提出を求められることもあります。
台湾の大学は学士・修士・博士の三段階に分かれていて、台湾では修士まで進学する方も多いです。学士は4年、修士は1〜4年、博士は2〜7年です。
日本と同様で、学部(學院)と学科(學系)に分かれています。
台湾人に人気の学部ランキング
台湾では、国家資格が取得できる分野や高収入が見込める分野に人気が集中しています。
将来の安定性を重視する考え方が強く、実用性の高い学部が選ばれる傾向にあります。
文系では、法学部、会計、建築などが特に人気で、どれも専門性が高く、資格取得や専門職につながる「手に職がつく分野」です。
反対に、語学力が重視される社会であるにもかかわらず、語学・文学系の学部は意外と人気がありません。英語はできて当たり前という意識があり、授業や教科書が英語で行われることも多いため、あえて専攻する必要性が低いと考えられているからです。
理系では、医学部、薬学部、看護、心理学など医療系学部が高いです。
国家資格につながり、社会的評価と安定性が高いことが理由です。
さらに、国家資格がなくても、半導体やIT、テクノロジー分野など、稼げる分野への関心も非常に高いのが台湾の特徴です。
日本人留学生に人気の学部ランキング
日本人留学生が台湾で学んでいる学部・学科で圧倒的に多かったのが、国際経営学部・貿易学科でした。
特に人気が高いのが、国際関係や国際ビジネス、国際経営などの学科です。
台湾はアジアの経済や貿易の中心地のひとつであり、実務に即した内容を学べることが大きな魅力です。
これらの学部では、中国語と英語を併用して学ぶ機会が多く、将来的に外資系企業や日系企業、国際的な仕事に就きたいと考える日本人学生にとって大きなメリットになります。
また、観光学やホスピタリティ、ホテルマネジメントなどの学部も人気が高くなっています。
台湾は観光業が発展しており、インターンシップや研修の機会が豊富に用意されています。日本人観光客が多いため、日本語を活かせる場面が多いことも日本人学生にとっては魅力的なポイントです。
将来、ホテル業界や航空業界、観光関連の仕事に携わりたい学生にとっては、実践的な学びが得られます。
まとめ
台湾の大学では、語学・ビジネス・工学など、さまざまな分野を国際的な環境の中で学ぶことができます。
日本人留学生には、語学や国際関係といった「グローバルな分野」が人気である一方、台湾人学生は医療・理工系・経営など、より実務性が高く将来につながりやすい分野を選ぶ傾向があります。
「将来やりたいことがまだ分からない」「なんとなく大学進学を考えている」
そんな方にとって、海外の大学に目を向けてみるのも一つの選択肢です。
すぐに明確な目標が見つかるとは限りませんが、これまでとは異なる価値観や生活に触れることで、視野が広がり、新たな可能性に気づくきっかけになるかもしれません。
「自分を変えたい」「何かに挑戦してみたい」
そう感じている方にも、台湾留学はおすすめです。
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台湾での進学を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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