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台湾と日本の部屋探しの違い
敷金と礼金
- 日本の場合
部屋を借りる場合、初期費用として敷金と礼金を支払う事が多いですよね。そもそもこの敷金と礼金とは何でしょうか?
敷金とは、担保金として大家さんに預けるお金です。退去時に入居前のきれいな部屋の状態を保持できてない場合、補修費用を敷金から賄われます。また、万が一家賃が滞納した場合にもこの敷金を使って補填します。契約終了後、これらの費用を差し引いた額が戻ってくるシステムです。礼金とは、部屋を貸してくれる大家さんに対して「ありがとう」の意味として払う費用です。あくまでも大家さんに対して支払うお礼のお金なので、敷金と違い戻ってきません。
- 台湾の場合
押金(yā jīn)と呼ばれる敷金に値する金額を払います。押金の値段は1・2か月分の家賃分となり、大家さんによっても異なりますが基本的には退却時に全額返済されます。台湾は不動産会社を経由しないと、大家さんとの直接契約になります。その場合、紹介料などの手数料はかかりません。
家具
- 日本の場合
レオパレス等の物件でない限り、家具はついていません。本当に部屋のみを貸し出すという形です。
- 台湾の場合
最初から家具が用意されているところがほとんどです。部屋を見に行くときも部屋の大きさや間取りを見るというよりかは、家具を含めた部屋全体のバランス、必要な家具が揃っているかを見に行きます。
サイト・アプリで部屋探し
- 日本の場合
不動産会社に行き、そこで物件を紹介してもらいます。最近ではサイトやアプリで物件探しを簡単にできるようになりましたが、この場合も一回不動産会社を間に挟んでの部屋探しです。
- 台湾の場合
不動産会社経由か大家さんから直接物件を借ります。大家さん自ら物件の写真を撮り、その写真や情報をサイトやアプリに載せています。
台湾で部屋を探す時に使えるサイト
- Facabook
- 台湾掲示板
- 日系不動産(エイブル・アパマンショップ)
- 591
Facebookは無料で大家さんが物件情報の投稿ができ、直接契約できる可能性が高いです。(その場合は、仲介手数料が無料)
英語のみのFacebookグループもあるので、英語だけで探したいという方は利用すべきでしょう。
TAICHUNG RENTAL HOUSING & ACCOMMODATION
台湾掲示板
日経不動産ということもあり、全て日本語表示です。留学生ではなく、駐在員向けのサイトになります。台湾の平均的な家賃よりも少し高い印象を受けます。3,000元~15,000元の家賃で探そうとしている場合、対象物件がありません。
591
台湾で一番多く利用されているサイトため、その分の信頼も厚く、部屋の種類も多いです。サイト内はすべて中国語で書かれています。
また、591では広告主が不動産会社の場合、不動産会社に仲介手数料として家賃の0.5ヶ月分を支払います。広告主が大家さんの場合は仲介手数料の支払いは不要です。
591の使い方
地域や部屋のタイプ、家賃の条件を選んで探すことができます。
類型は部屋のタイプです
不限:指定なし
整層住家:一軒家
獨立套房:ワンルームマンション
分租套房:玄関は共有でその中に一つ一つ部屋がある形
雅房:ルームシェア(トイレ共有)
車位:ガレージ
其他:その他
租金は家賃。1か月の希望家賃を選択します。
また、各物件には必ず以下のような詳細が書いてあります。
上記の中国語の意味は以下の通りです。
押金: 保証金
最短租期:借りれる最短期間
身分要求:身分の要求
格局:その他設備
產權登記:財産権登録
車位:駐車場
開伙:料理可能
性別要求:性別希望
法定用途:(非政府)公開無料資料が調べられる
管理費:管理費(提示している家賃が安くても管理費が高い場合があるので注意)
養寵物:ペット(基本的にペットNGの物件が多い)
可遷入日:いつ引越し可能か
建築面積:建物の面積
桌子: 机
熱水器:電気ポット
網路:ネット環境
椅子:椅子
電視:テレビ
第四台:ケーブルテレビ
衣櫃:クローゼット
冰箱:冷蔵庫
天然瓦斯:ガス
床:ベッド
冷氣:エアコン
沙發:ソファ
洗衣機:洗濯機
591の注意点
写真と実物が違う
写真と実物が違うという事がよくあります。このサイトの広告主は不動産会社、または大家さんです。写真の撮り方に決まりはなく、好きに載せたい写真を掲載できます。591で契約をする場合、必ず一度は部屋を実際に見に行ってから決めることをオススメします。
地図と実際の場所が違う
地図で物件の場所を確認できますが、掲載の地図の場所と実際の場所が違うことも多々あります。部屋を見る約束をしたときに、言われた場所とサイトに書いてある地図の場所が同じであるか必ず確認しましょう。
詐欺
あまり多くないケースですが0ではありません。部屋を見に行く時、契約をするときは台湾人の友達と一緒に行った方が無難でしょう。
サイト以外を使って探す方法
もし中国語が日常会話程度使える場合は、サイト以外を使って探すことも可能です。
例えば、大学の掲示板には大学付近の部屋の情報があり、マンション等の掲示板にも物件に関する情報があります。一見怪しそうに見えますがサイトを使っていないので手数料もなく、安く済むケースがほとんど。実際に多くの台湾人は掲示板の大家に1人1人電話して部屋を決めています。
実際に物件情報を見てからは下記のフローになります。
- 大学の掲示板に張り出されてある部屋をチェック
- 書かれている電話番号に電話(中国語)
- 大家さんと部屋を見る日時を決める
- 約束した日に部屋を見る
- 部屋を見に行った後に気に入れば、大家さんに電話をし契約をする日にちを決める
- 身分証明書を持って契約しに行く
台湾あるあるな物件トラブル
大家さんの都合で家を出る
家の契約は大家さんのタイミングで切られます。
急に電話がかかってきて「来年からは貸し出せないからこの日付までに引っ越しをしてね。」と言われます。急なことに戸惑いますが、素直に他の家を探すしかありません。
水漏れトラブル
契約後に多く発生するのがこの水漏れのトラブル。
台湾の住宅は老朽化がはやく、新しいマンションでも水漏れが発生する可能性があります。水漏れが発生した場合は、すぐ大家さんに連絡を取りましょう。
台湾留学の部屋探し。まとめ
いかがでしたでしょうか。部屋探し一つでも日本と探し方や対応が違ってきますよね。
いろいろな探し方がありますが、不安であれば契約時は必ず現地の台湾人についてきてもらうのが一番安全で安心です。契約前は部屋を実際に見に行くことをお忘れないようにしましょう。広告で載せている写真・場所が違ったりすることがよくあるので。
良い物件との出会いは難しいですが、根気よく何軒も見に行くのがコツです。この記事の読者がいい物件を見つけられることを祈っています。