中国で使われる中国語と、台湾で使われる中国語(台湾華語)は基本的には同じですが、発音や使用する単語に微妙な違いがあります。また、台湾には台湾人独自の言語である「台湾語」が存在しています。
台湾華語(台湾の中国語)、簡単な台湾語を使って挨拶すれば、より好印象を持ってもらえるかも。
この記事では台湾華語のほか、台湾語でよく使われる挨拶フレーズを紹介します。
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よく使う台湾華語(中国語)の挨拶
台湾華語で「こんにちは」は「你好(Nǐ hǎo)」
日本語の「こんにちは」「こんばんは」にあたるのが、「你好(nǐ hǎo)」です。
台湾の中国語では「こんばんは」に「晚安(wǎn ān)」が当てられることがありますが、実際にはあまり使いません。
また、台湾語では「こんにちは」の代わりに「呷飽没?(ジャパーボ):ごはん食べた?」と表現します。
台湾華語でも同じように挨拶代わりに、「你吃飯了嗎?(Nǐ chī fàn le ma):ごはん食べた?」と聞くことがあります。
食を大事にする台湾人らしいフレーズですよね。
台湾華語で丁寧な「こんにちは」は「您好(Nín hǎo)」
中国語には敬語はありませんが、ビジネスの場やお客様に対しては丁寧な言葉遣いをすることがあります。
その一つが「您好」です。
ホテルに泊まる際は、ホテルスタッフの方から「您好」と丁寧語で声をかけられることが多いです。
台湾のお客様や、目上の方と接する機会のある方は、使ってみましょう。
台湾華語で「ヤッホー」は「嗨(Hāi)、哈囉(Hā luō)」
親しい友人同士で「こんにちは」を言わないように、台湾でも友人同士では「你好」を使いません。
友達や親しい間柄では「嗨(hāi)」、「哈囉(hā luō)」といったフランクな表現を使います。
台湾華語で「はじめまして」は「初次見面(Chū cì jiàn miàn)」
教科書では、「はじめまして」の訳として「初次見面」が当てられていますが、実際にはあまり使いません。
その代わりに、既に紹介した「你好」、「嗨」、「您好」を使って初めの挨拶をします。
台湾華語で「知り合えて嬉しいです」は「我很開心認識你(Wǒ hěn kāi xīn rèn shi nǐ)」
「はじめまして」の挨拶として台湾で一番自然なのは、「こんにちは、お会いできて嬉しいです」と表す「很開心認識到你」でしょう。
参考書などで紹介されている「很高興認識你」はかなり堅い表現となります。
台湾華語で「よろしくお願いします」は「請多多指教(Qǐng duō duō zhǐ jiào)」
自己紹介の後の「よろしくお願いします」を表現する場合は、「請多多指教(qǐng duō duō zhǐ jiào)」と言います。
台湾華語で「ありがとう」は「謝謝(Xiè xiè)」
中国語の「ありがとう」には様々な種類がありますが、最もメジャーなのは「謝謝」です。
他には「感謝(gǎn xiè)」もあります。これは「ありがとう」よりも更に感謝を伝えたい時に使います。
例えば、台湾人はものを取ってもらった程度の場合は「謝謝」、道案内をしてもらった、助けてもらった時には「感謝」を使います。
また、謝謝や感謝の後ろに「你」、「您」など主語をつける場合もあります。
これはより丁寧な表現、感謝する相手を特定する言い方です。
台湾華語で「どういたしまして」は「不客氣(Bú kè qi )、不會(Bú huì)」
「謝謝」と言われたら、「不客氣(bú kè qi)」、 「不會(bú huì)」と返しましょう。
日本語の「いいえ」、「お気になさらず」、「大丈夫ですよ」に当たります。
特に「不會(bú huì)」は使用頻度が高く、台湾華語特有の表現なので街中でもよく耳にするでしょう。
台湾華語で「すみません」は「不好意思(Bù hǎo yì si)」
旅行や日常生活では、「不好意思(bù hǎo yì si)」を使う機会が多いでしょう。
「すみませんが、〇〇していただけますか?」
「すみません〜、ここを通ります」
「すみませんでした」
など全ての意味で使うことができます。
台湾華語で「ごめんなさい」は「對不起(Duì bù qǐ)」
先ほど紹介した「不好意思(bù hǎo yì si)」よりも重い表現になります。
しかし、「ごめんなさい」を聞く機会は日本よりも圧倒的に少ないかもしれません。
中華圏をはじめとする海外では、「謝る=自分の否を認め、責任をとる」という考え方が根付いており、日本人のようにコミュニケーションを円滑に進めるために謝ることは多くありません。
台湾華語で「おはよう」は「早安(Zǎo ān)」
台湾華語の「おはよう」には様々な表現があります。
一般的には「早安(zǎo ān)」やより省略した表現である「早(zǎo)」が使われています。
教科書などで紹介される「早上好(zǎo shang hǎo)」は、中国で使う北京語の表現で、台湾では使いません。
台湾華語で「おやすみ」は「晚安(Wǎn ān)」
似ている中国語の表現に「晚上好(wǎn shàng hǎo)」がありますが、中国で使う北京語で「こんばんは」という意味です。
台湾では基本的に使いません。
台湾華語で「元気?」は「你最近怎麼樣?(Nǐ zuì jìn zěn mė yàng )」
日本語の「元気?」と同じ意味です。
日本語の「元気ですか?」としても使うことができます。
最近の近況を聞きたいときにも使えます。
元気ですか?の中国語を「你好嗎?」と言うことがありますが、こちらは中国でよく使われる表現で、台湾ではほとんど使いません。
台湾華語で「大丈夫?」は「還好嗎(Hái hǎo ma)?」
相手を心配する、気にかける中国語には「你還好嗎?」や「你沒事嗎?(Nǐ méi shì ma)」などがあります。
基本的にはどちらも同じ使い方ですが、少しニュアンスが異なります。
「你還好嗎」の場合は相手が具合悪そうにしている、元気がなさそうな時などに気にかける言い方です。
「你沒事嗎」は直訳すると「何事もない?」という意味なので、誰か転んでしまった、具合が悪い、などもう起きたことに対しての大丈夫?の言い方です。
台湾華語で「がんばって」は「加油(Jiā yóu)」
直訳すると、油を加える、という意味で、ガソリンスタンドで油を入れる際にも同じ言葉を使います。
「一緒にがんばろう」と声をかける場合には、「一起加油(Yì qǐ jiā yóu)」や「我們加油(Wǒ mén jiā yóu)」と表現します。
台湾華語で「お疲れさま」は「辛苦了(Xīn kǔ le)」
日本語では「お疲れさまです」を挨拶代わりに使うことがありますが、台湾では使いません。
相手をねぎらう意味の「お疲れさま」の表現に「辛苦了(xīn kǔ le)」があります。
「それは大変だったね」という局面で使います。
台湾華語で「行ってきます」は「我出門了(Wǒ chū mén le)」
日本語の「行ってきます」と全く同じ表現はありません。
あえていうならば、「我出門了(wǒ chū mén le)」で、直訳すると「私は家を出ました」という意味です。
「いってらっしゃい」にあたる表現も台湾にはありません。
台湾華語で「ただいま」は「我回來了(Wǒ huí lái le)」
直訳すると「戻りました」という意味ですが、「ただいま」と同じように使うことができます。
食事の席でよく使う台湾華語
台湾華語で「おいしい」は「好吃(Hǎo chī)」
中国語は食べ物と飲み物でおいしいの言い方が異なります。
食べ物は「好吃(hǎo chī)」といい、飲み物は「好喝(hǎo hē)」といいます。
台湾華語で「いただきます」は「開動了(Kāi dòng le)」
日本語の「いただきます」は、「開動了(kāi dòng le)」と表現することができますが、日本のように手を合わせてから食事をする風習はありません。
台湾人は、食事が目の前に用意されると、何も言わずに食べ始めます。
日本のアニメが台湾で翻訳される際は「開動了(kāi dòng le)」が使われていますが、実際の生活で使われることはありません。
台湾華語で「ごちそうさま」は「吃飽了(Chī bǎo le)」
これは「お腹いっぱい」という意味の中国語です。
日本語の、食事をご馳走してくださってありがとうございます、の意味合いに相当する「ごちそうさま」はありませんが、その代わりに「吃飽了(chī bǎo le):お腹がいっぱいになりました」、「好吃(hǎo chī):おいしかったです」、「謝謝(xiè xiè):ありがとうございます」という言葉で、感謝の気持ちを表現します。
気を遣った表現なので、家族や親しい相手に対して使うことはありません。
台湾で店員を呼ぶときの表現
台湾では店員を呼ぶ際、「不好意思(bù hǎo yì si)」や「你好(nǐ hǎo)」を使います。
「不好意思(bù hǎo yì si)」は前述した「すみません」と同じ表現です。
中国では店員さんを呼ぶ際には「服務員(fú wù yuán)」などを使いますが、これは台湾では直接的な表現で嫌がられます。
台湾では女性の店員さんに対して「お姉さん」という意味合いで「小姐(xiǎo jiě)」と呼ぶこともありますが、この言葉は中国では水商売の女性を指すのに使われることが多く、嫌がられると言います。
会話の中でよく使う台湾華語の表現
台湾華語で「すみませんが、~」は「請問(Qǐng wèn)」
道に迷ってしまったときや、見知らぬ人に何かを聞きたいときは「請問(qǐng wèn)」を使います。
「不好意思(bù hǎo yì si)」を使うこともできます。
台湾華語で「〜してもいいですか?」は「~可以嗎(kě yǐ ma)」
相手に許可をもらいたい場合に使える表現です。
以下のように使用します。
我可以喝嗎?(Wǒ kě yǐ hē ma):飲んでもいいですか?
我可以拿嗎?(Wǒ kě yǐ ná ma):取ってもいいですか?
台湾華語で「これ」は「這個(Zhè ge)」、「それ/あれ」は「那個(Nà ge)」
台湾華語にも「これ」と「それ・あれ」にあたる言葉があります。
例えば「これはなんですか?」の中国語は「這個是什麼?(Zhè ge shì shén me)」です。
「それ/あれはなんですか?」の場合は「那個是什麼?(Nà ge shì shén me)」になります。
見てわからない食べ物や飲み物があった際はぜひ使ってみてください。
メニュー表を指さして「這個」と言うだけでも注文できます。
台湾華語で「〜ですか?」は「~嗎(ma)?」
これは「臭豆腐ですか?」などと聞きたい場合は、文末に「嗎?」をつけると疑問文に変わります。
「這個是臭豆腐(これは臭豆腐です)」→「這個是臭豆腐嗎?(これは臭豆腐ですか)」
英語などとは違い語順を変えずにそのまま「嗎?」をつけることで疑問文になります。
台湾華語で「わかりません」は「不知道(Bù zhī dào)」
「〇〇知ってる?」など相手から事実や情報を知っているか聞かれた場合には、「知らない」という意味で、「不知道」と表現します。
言葉が分からない、通じない場合には、「聽不懂(tīng bù dǒng):聞いてもわからない」や「看不懂(kàn bù dǒng):見てもわからない」などの中国語を使います。
どちらも「わからない」を表現する言葉ですが、状況によって使い分ける必要があります、「知道」と「懂」の詳しい内容は以下の記事もご参照ください。
台湾華語で「〜はどこですか?」は「〜在哪裡(zài nǎ lǐ)」
道に迷った時などに使える表現です。
場所の後ろに「在哪裡」をつけると「〜はどこですか?」という意味になります。
また、「人+在哪裡」は「どこにいますか」という意味になります。
台北車站在哪裡?(Tái běi chē zhàn zài nǎ lǐ):台北駅はどこですか
你在哪裡?(Nǐ zài nǎ lǐ):どこにいますか(待ち合わせの時)
台湾華語で「〜ください」は「我要〜(Wǒ yào)」
コンビニで袋が欲しい時や、レストランの注文の時など、幅広く使える表現です。
我要袋子(Wǒ yào dài zi):(ビニール)袋をください
我要一杯珍珠奶茶(Wǒ yào yì bēi zhēn zhū nǎi chá):タピオカミルクティーを一つください
よく使う台湾華語の形容詞
中国語の形容詞は直前に、程度を示す「很(hěn)」などの副詞をつけます。
「とても」、「非常に」に当たる台湾華語は「好(hǎo)」、「非常(fēi cháng)」、「超(chāo)」などです。
台湾華語で「かわいい」は「可愛(kě ài)」
中国語で「かわいい」は「很可愛」です。
以下のように使用します。
你很可愛(Nǐ hěn kě ài):あなたはかわいいです
這隻狗很可愛(Zhè zhī gǒu hěn kě ài):この犬はかわいいですね
ですが、「かわいい」に関しては日本語で「kawaii」とそのまま発音しても通じてしまいます。台湾人では知らない人はいない単語でしょう。
台湾華語で「綺麗な」は「漂亮(piào liàng)」
中国語で「綺麗ですね」は「很漂亮(hěn piào liàng)」と言います。
以下のように使います。
你很漂亮(Nǐ hěn piào liàng):あなたは綺麗ですね
風景很漂亮(Fēng jǐng hěn piào liàng):景色が綺麗ですね
また、台湾語で綺麗は「スイヨー」と発音しますが、カジュアルな場面では「很漂亮」ではなく、「スイヨー」と言うと「なぜ台湾語を知っているの?」と会話が盛り上がります。
台湾華語で「かっこいい」は「帥(shuài)」
中国語でかっこいいは「很帥(hěn shuài)」と言います。
例えば、
他很帥(Tā hěn shuài):彼はかっこいいですね
衣服很帥(Yī fú hěn shuài):洋服かっこいいですね
中国語でイケメンは「帥哥(shuài gē)」と言い、台湾ではお客さんに対して「帥哥」と呼び掛けたりもします。
台湾華語で「楽しい」は「開心(kāi xīn)」
例えば以下のように使います。
今天很開心(Jīn tiān hěn kāi xīn):今日は楽しかったです
我很開心(Wǒ hěn kāi xīn):楽しいです
他にも「好玩(hǎo wǎn)」がありますが、こちらは「(遊んでいて)おもしろい」という意味です。
例えば、
這個遊戲很好玩(Zhè ge yóu xì hěn hǎo wǎn):このゲームはおもしろい(楽しい)
台湾華語で「おもしろい」は「有趣(yǒu qù)」
「有趣」は「趣があっておもしろい、興味深い」という場合に使います。
這本小說很有趣(Zhè běn xiǎo shuō hěn yǒu qù):この小説はおもしろい
中文很有趣(Zhōng wén hěn yǒu qù):中国語はおもしろい
笑える方の「おもしろい、可笑しい」は、好笑(hǎo xiào)を使います。
例えば、
昨天的節目很好笑(Zuó tiān de jié mù hěn hǎo xiào):昨日の番組はおもしろかった
他說的話很好笑(Tā shuō de huà hěn hǎo xiào):彼の話はおもしろい
台湾華語で「つまらない」は「無聊(wú liáo)」
何もすることがなくて「つまらない、おもしろくない」といった際に使います。
例えば、
今天很無聊(Jīn tiān hěn wú liáo):今日はつまらない(することがない)
那部電影很無聊(Nà bù diàn yǐng hěn wú liáo):あの映画はおもしろくない(つまらない)
台湾華語で「怖い」は「害怕(hài pà)」
この「害怕」は怖がるというニュアンスも含まれています。
例えば、
我很害怕蟑螂(Wǒ hěn hài pà zhāng láng):私はゴキブリが怖い
また、「害怕」は動詞として「怕」のみでも使うことができるので、「我怕蟑螂(Wǒ pà zhāng láng)」でも問題ないです。
日常生活では「怕」のみで使うことが多いです。
台湾華語で「恥ずかしい」は「害羞(hài xiū)」
これは性格にも使うことができます。
例えば、
我很害羞(Wǒ hěn hài xiū):私はシャイ(恥ずかしがり)です
他にも、「みっともない」というニュアンスの「恥ずかしい」は「丟臉(diū liǎn)」といいます。
例えば、
他跟朋友在路上打架,很丟臉!(Tā gēn péng yǒu zài lù shàng dǎ jià hěn diū liǎn)
──彼と友達が道端で殴り合いをした、ほんとにみっともない!
台湾華語で「羨ましい」は「羨慕(xiàn mù)」
例えば、
他有很多賓士,好羨慕(Tā yǒu hěn duō bīn shì hǎo xiàn mù):彼はベンツをたくさん持っていて羨ましい
台湾では日本よりも外車を見かける確率が多いです。
台湾華語で「悲しい」は「難過(nán guò)」
何か悲しいことがあったときに使える単語は「難過」です。
例えば、
今天我的項鍊不見了,很難過(Jīn tiān wǒ de xiàng liàn bú jiàn le hěn nán guò):今日ネックレスを失くしてしまって悲しいです
他には、誰かに何か言われた際など、心が傷ついた場合は「傷心(shāng xīn)」を使い、寂しい時は「寂寞(jí mò)」を使います。
他分手以後很傷心(Tā fēn shǒu yǐ hòu hěn shāng xīn):彼は(恋人と)別れた後、とても悲しんでいます
我一個人很寂寞(Wǒ yí ge rén hěn jí mò ):一人は寂しいです
台湾華語で「いいですね」は「很好(hěn hǎo)」
さっそく例文を見てみましょう。
A: 昨天的電影怎麼樣?
(Zuótiān de diànyǐng zěnme yàng?)
──昨日の映画はどうでしたか?
B: 很好、我非常喜歡。
(Hěn hǎo, wǒ fēicháng xǐhuān.)
──とても良かったです、とても気に入りました。
台湾華語で「暑い」は「熱(rè)」
他には、日本語の「熱い」は「燙(tàng)」と言います。
例:
今天很熱喔(Jīn tiān hěn rè o):今日は暑いですね
這碗湯超燙,小心喔(Zhè wǎn tāng chāo tàng, xiǎo xīn o):このスープはとても熱いので気を付けてください
台湾華語で「さむい」は「冷(lěng)」
以下のように使います。
今天很冷喔(Jīn tiān hěn lěng o):今日は寒いですね
また、「冷たい」の場合は「冰(bīng)」と言います。日本語の「冷」の漢字の意味と異なるので注意しましょう。
例えば、
你的手很冰(Nǐ de shǒu hěn bīng):あなたの手は冷たい
相づちに使う台湾華語
台湾華語で「本当に?」は「真的嗎?(Zhēn de ma)」
もう少しフランクな言い方にすると、「真的假的(zhēn de jiǎ de)」や「真假(zhēn jiǎ)」といいます。
普段友達と話す時はこの二つが多いです。
「真的嗎?」の会話例も見てみましょう。
A:聽說小明考了全班第一。
(Tīng shuō xiǎo míng kǎo le quán bān dì yī.)
──小明がテストでクラス1番だったんだって
B:真的嗎?他平時不是很一般嗎?
(Zhēn de ma? Tā píng shí bú shì hěn yī bān ma?)
──本当に?いつもは普通くらいじゃない?
A:是啊,真沒想到。
(Shì a, zhēn méi xiǎng dào.)
──本当だよ、びっくりだよね
台湾華語で「はい」は「是(Shì)/對(Duì)」
「是」とは「對」はどちらも日本語の「はい」にあたる言葉です。
使い分けとしては
「是」はビジネスの場や接客など少しフォーマルな場面で使用します。
「對」は日常会話で使うことが多く、「うん」のようなカジュアルな表現です。
A:這是你的書嗎?
(Zhè shì nǐ de shū ma?)
──これはあなたの本ですか?
B:是的。
(Shì de.)
──はい、そうです。
A:你今天有空嗎?
(Nǐ jīntiān yǒu kòng ma?)
──今日時間ある?
B:對,我有空。
(Duì, wǒ yǒu kòng.)
──うん、空いてるよ。
台湾華語で「いいえ(違います)」は「不是(Bú shì)」
相手が言ったことを否定したい際は「不是」を使います。
「不對」は「答えが違います」、「言っていることが間違っています」という意味なので、少しニュアンスが異なります。
では、例文を見てみましょう。
A: 他是你弟弟嗎?
(Tā shì nǐ dìdi ma?)
──彼はあなたの弟ですか?
B: 不是、他是我朋友。
(Bù shì, tā shì wǒ péngyǒu.)
──いいえ、彼は私の友達です。
台湾華語で「なるほど」は「原來如此(Yuán lái rǔ cǐ)」
省略して「原來」だけでも使えます。他には「是這樣啊(shì zhè yàng a)」は「そうなんだ」という意味なので同じように使えます。
A: 為什麼你不來?
(Wèishéme nǐ bù lái?)
──どうして来なかったのですか?
B: 我生病了。
(Wǒ shēngbìng le.)
──病気になったからです。
A: 原來如此。
(Yuánlái rúcǐ.)
──なるほど。
台湾華語で「もちろん」は「當然(Dāng rán)」
「當」は日本語の「当」の繁体字なので、日本語の「当然」と同じ感覚です。
例文1
A: 你會說中文嗎?
(Nǐ huì shuō zhōngwén ma?)
──あなたは中国語を話せますか?
B: 當然會!
(Dāngrán huì!)
──もちろん話せます!
例文2
A: 這裡可以拍照嗎?
(Zhèlǐ kěyǐ pāizhào ma?)
──ここで写真を撮ってもいいですか?
B: 當然可以!
(Dāngrán kěyǐ!)
──もちろん、どうぞ!
台湾の中国語で「そうだよね」は「對啊(Duì a)」
台湾華語(中国語)で「そうだよね」と相手に同意をする場合、「對啊(duì a)」を使います。
A: 今天真的不想加班呢
(Jīntiān zhēn de bùxiǎng jiābān ne.)
──今日は本当に残業したくないわ〜
B: 對啊〜
(Duì a)
──そうだよね〜。
会話によって「真的欸~(Zhēn de ǎi):本当だよね」など、日本語と同様に様々な言い方ができますが、凡庸性が高いのは「對啊(duì a)」でしょう。
台湾華語で「まさか!」は「不會吧!(Bú huì ba)」
「お気になさらず」、「どういたしまして」という意味でも紹介した「不會」は、「そんなはずはない」というニュアンスでも使えます。例えば、
A: 我聽說今天會下雪。
(Wǒ tīngshuō jīntiān huì xiàxuě.)
──今日は雪が降ると聞きました。
B: 不會吧?現在是夏天啊。
(Bù huì ba? Xiànzài shì xiàtiān a.)
──まさか?今は夏ですよ。
台湾華語の会話では「不會」が多いですが、「難道(nán dào)」や「沒想到(méi xiǎng dào)」も使えます。
A: 我聽說今天會下雪。
(Wǒ tīngshuō jīntiān huì xiàxuě.)
──今日は雪が降ると聞きました。
B: 不會吧?現在是夏天啊。
(Bù huì ba? Xiànzài shì xiàtiān a.)
──まさか?今は夏ですよ。
台湾華語で「え?」は「啊?(A)」
「啊?」や「蛤?(Há)」は日本語だと怒っているように聞こえますが、台湾華語では「ん?」や「え?」と同じ意味になります。
慣れていないと、怖いと感じる人が多いようです。
A: 我決定去留學。
(Wǒ juédìng qù liúxué.)
──留学することに決めたんだ。
B: 蛤?什麼時候的事?
(Há? Shénme shíhòu de shì?)
──え?いつの話?
別れ際の台湾華語
台湾華語で「さようなら」は「再見(Zài jiàn)」
参考書などでは「再見(zài jiàn)」と書かれることが多いですが、実際はほとんどの場面で「掰掰(bāi bāi)」(英語の”byebye”から来ています)というカジュアルな表現を使用します。
台湾では、店員に対しても「掰掰(bāi bāi)」と言います。
例文1
A: 我今天要走了。
(Wǒ jīntiān yào zǒu le.)
──今日は帰りますね。
B: 再見、祝你一天愉快!
(Zàijiàn, zhù nǐ yītiān yúkuài!)
──さようなら、良い1日を!
例文2
A: 我們下週見。
(Wǒmen xià zhōu jiàn.)
──来週会いましょう。
B: 好的,掰掰!
(Hǎo de, bāibāi!)
──はい、バイバイ!
台湾華語で「またお会いしましょう」は「下次見(Xià cì jiàn)」
さっそく例文を見ていきます。
A: 今天很高興見到你。
(Jīntiān hěn gāoxìng jiàn dào nǐ.)
──今日は会えてうれしかったです。
B: 我也是,下次見!
(Wǒ yěshì, xiàcì jiàn!)
──私もです、次回また会いましょう!
まとめ
台湾華語の挨拶を覚えたら、次は「会話で使える表現」をもっと増やしてみませんか?
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初心者の方でも安心して始められる内容なので、ぜひチェックしてみてください!