台湾留学時のどの保険に加入すべきかは、留学の長さによって異なります。
結論からいうと、3ヶ月未満の短期留学の場合はクレジットカードや日本の健康保険で事足ります。
3ヶ月以上〜1年未満の留学であれば、民間の海外保険に加入しておくべきです。
大学や大学院へ、4年、2年の正規留学をする場合には、台湾の国民健康保険に加入できます。
この記事では、台湾留学時に加入すべきそれぞれの最適な保険について解説します。
見たい項目をクリック
正規留学の場合:台湾の健康保険に加入
台湾には、日本と同様に国民全員に加入義務のある健康保険制度が存在しています。
大学の正規留学生の場合は、826台湾ドル(約3,800円)が月額の保険料になります(別途補助金が支給され、実際の負担額は更に少なく済む可能性があります)。
診察料と薬代はセットで計算されます。
保険適用で病院へ行き、診察後薬をもらう場合の費用は以下のように計算されます。
- 小規模のクリニック:自己負担額である約100〜200台湾ドル(約450〜900円)を負担
- 大学病院:自己負担額である約300〜1,000台湾ドル(約1350〜4500円)を負担
※自己負担額は日本とほとんど同じで35%です。
健康保険に加入していない場合は、全額負担になります。保険適用外の治療は高額になるほか、高額医療制度が存在しないので、万が一不慮の事故や感染症が重症化して入院などすることになった場合は、負担が大変重くなります。
台湾の健康保険「全民健康保険」の注意点
居留証を保持している外国人が台湾に6ヶ月以上連続で滞在する場合は加入の義務があります。
この期間内に台湾から出国した回数が1度で30日間以内の滞在であれば通算をカウントすることができますが、それ以上だとカウントされないためご注意ください。
大学の正規留学制度を利用する場合は、所属する大学が申請を行います。
保険料は学期ごとに学費とともに6ヶ月分を学校に支払います。
卒業や休学・退学の理由によって留学生が帰国する場合は、帰国の10日前までに、健康保険ICカードの返却、保険の脱退が必要です。残りの月額保険料は還付されます。
在台保険について:https://icae.scu.edu.tw/ja/node/2228
ワーキングホリデービザや6か月未満の短期留学の場合は健康保険に加入できません。
台湾の医療費は全額自己負担でも高くありませんが、万が一の事故や入院、治療に備えて海外保険に加入しておきましょう。
短期留学の場合:クレジットカードや日本の保険でOK
3ヶ月未満の短期留学の場合は、手持ちのクレジットカードや日本の健康保険制度でも事足ります。
クレジットカードの保証を利用する
日本で発行されたクレジットカードには「クレジットカード付帯保険」という保険が付与されており、海外渡航にかかる費用が保険適用になる場合があります。
ただし、適用期間は一般的に渡航から90日までなど短期間に限られるケースが多いです。
一度出国してしまうと、途中から入れる日本の海外保険は限られてきます。
そのため、クレジットカードの保険を利用する場合には、渡航前に自分の滞在期間、付帯保険の適用期間を必ず確認しておきましょう。
参考サイト:【徹底検証】留学・ワーホリはクレジットカード保険で十分? | 保険相談Times|保険の相談・選び方情報メディア
日本の健康保険の海外療養費を活用する
日本の国民健康保険には、海外療養費制度があります。
この制度は海外滞在中に急な病気やけがで現地の医療機関にかかった際、申請をすると一部治療費が払い戻されるというものです。
日本国内で保険適用と認められていない治療や、治療目的で渡航した場合には給付の対象にはなりませんので、注意が必要です。
全国健康保険協会公式サイト:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3120/r138/
日本の健康保険に加入したままであれば、この制度を受けることができますが、日本の健康保険を維持するには住民票を日本に置いておく必要があります。
また、治療費を支払ってから2年以外に申請する必要があり、過ぎると時効扱いとなります。
給付される療養費は海外へ直接送ることができないため、日本にいる家族に代わりに受けとってもらう必要があるなど、制約も多く、こちらも短期留学者向けです。
ワーホリ・語学留学の場合:民間の海外保険に加入する
短期留学でも、正規留学でもない、ワーホリや一年の語学留学の場合には、海外保険に加入しておきましょう。
安価で、利用している留学生の多い海外保険には、主に以下があります。
治療・救援費用:1,000万円
治療・救援費用:無制限など
治療・救援費用:500万円
6ヶ月以上の契約で歯科治療費もセットにできる
台湾留学でおすすめの保険・まとめ
1〜2ヶ月以内の短期滞在であれば、クレジットカードの海外保証を利用するか、日本の健康保険でも大きな問題はありません。
しかし、不安が残る場合や、より良い補償を求める場合、滞在期間が三ヶ月を超えるのであれば、民間の海外保険に加入することをおすすめします。
台湾留学について不安なこと、気になることがあれば、ぜひ台湾TALKにご相談・お問い合わせください。