台湾へ留学する際には、現地のSIMカード利用がおすすめです。

中長期での滞在時には現地の電話番号が必要になる場面も多い上に、日本のキャリアで国際ローミングを利用するよりも断然に安価だからです。

 

この記事では、台湾留学におすすめのSIMカードを紹介いたします。

日本のスマホは電話番号を維持しよう

日本から台湾へ渡航する際には、日本で使用していたスマホをそのまま利用できます。

日本の通信契約は解約せず、電話番号を維持しておくのがおすすめです。

 

大手通信会社では、海外渡航者向けに月数百円程度で電話番号を保持してくれるサービスがあります。現在格安SIMをお使いの方は、海外ローミングを利用しなければ、月額の最低金額で電話番号を維持できます。

 

銀行やクレジットカードの決済などあらゆる認証に電話番号が紐づいているため、差し迫った理由がない場合には、海外渡航中も電話番号を保持しておきましょう。

 

また、日本から持ってきたスマホをそのまま台湾でも利用する場合は、SIMカードをeSIMに切り替えておくと、台湾現地のSIMを差し込むことで1つのスマホで2台の電話番号を利用することができるのでおすすめです。

 

スマホによってeSIMに対応していない場合もありますので、機種を確認しておきましょう。

台湾のSIMカードを購入する際の注意点

日本のキャリアで分割購入したスマホはこれまで、SIMロックが掛かっており、SIMカードの差し替えが出来ませんでした。

現在は、大手通信会社でもSIMロックが掛かっていないスマホを販売していますが、渡航前には、手持ちのスマホがSIMフリー対応になっているかを確認しておきましょう。

 

SIMロックがかかっていた場合でも、通信会社でロック解除をしてもらえば問題ありません。

 

台湾の通信会社でもeSIMの利用はできますが、台湾でeSIMを使用する場合は、2023年11月から実名認証が必要になりますので注意しましょう。

 

台湾の通信キャリア・SIMカードの種類

台湾には、日本と同様に大手の通信キャリア、そしてそこから派生した格安通信会社が存在します。

契約形態としては、1年契約から長いもので4年契約まであり、ほかにはプリペイド式のSIMカードがあります。

 

プリペイド式のSIMカードには、電話番号が付いている通話プラン付きと、データローミング機能のみ使える2種類のプランがあります。

 

プリペイド式SIMカードは中国語(台湾華語)で「預付卡(Yùfù kǎ)」といいます。

 

また、初めて台湾の通信キャリアで契約する場合は、保証金が必要になります。プリペイド式のSIMカードは必要ありません。

 

ここでは中華電信、台灣大哥大、遠傳電信の5G使い放題の代表的な月額料金プランを紹介します。

・5G契約プラン一覧

(※1台湾ドル=約4.7円)

通信規格
月額
通話料
契約期間
中華電信
5G
※24GB使用後4G回線
599台湾ドル
同キャリア5分間無料
他キャリア30分無料
固定電話40分無料
2年
台灣大哥大
5G
※24GB使用後4G回線
599台湾ドル
同キャリア無料
他キャリア60分無料
2年半
遠傳電信
5G
※24GB使用後4G回線
599台湾ドル
同キャリア無料
他キャリア60分無料
2年

5Gプランの料金は、日本の格安SIMよりも安く魅力的ですが、契約期間に2年間の縛りがあります。上記プランでは5Gで24GBまでは通信でき、以降は4Gに切り替わりますがギガの制限はありません。

各キャリアには4G使い放題のプランもあり、相場は月額499台湾ドルとなります。5Gが不要で通信費を抑えたい方はこちらもおすすめです。

一年間の語学留学や、短期留学の場合には、以下のプリペイドカードの購入がおすすめです。

プリペイドカード一覧

(※1台湾ドル=約4.7円)

60日間
90日間
中華電信(学生用プラン)
4G使い放題
1,350台湾ドル
(通話チケット50台湾ドル)
4G使い放題
1,800台湾ドル
(通話チケット50台湾ドル)
台灣大哥大
4G使い放題
1,500台湾ドル
(通話チケット460台湾ドル)
4G使い放題
1,800台湾ドル
(通話チケット100台湾ドル)
遠傳電信
4G使い放題
1,500台湾ドル
(通話チケット460台湾ドル)
4G使い放題
1,800台湾ドル
(通話チケット100台湾ドル)

プリペイドカードにも電話番号が付与されます。

日本の多くのプリペイドSIMカードと異なり、期限はなく金額を補充し続けていれば電話番号も半永久的に利用できます。

プリペイドSIMカードで使っていた電話番号を、キャリア契約時に引き継ぐことも可能です。期限が切れた場合は、アプリから追加で支払いをして再度期限を延長することもできます。期限が切れたあと、一定期間追加の支払いがなければ電話番号は無効化されます。

外国人が契約する際に必要なもの、注意事項

外国人が台湾でSIMカードを契約する際は、パスポート、居留証(有効期限が6ヵ月以上)が必要です。

外国人の場合、オンライン契約ができないので、店舗に行き契約する必要があります。

初めて契約する場合は保証金を契約時にデポジットとして支払います。こちらは契約終了の際に返金されます。

 

それぞれのキャリアの保証金は、中華電信は2900台湾ドル、遠傳電信は2400台湾ドルです。台灣大哥大の場合は、保証金は不要です。

 

プリペイドカードの場合は、パスポート提示のみで買うことができます。

台湾留学におすすめのSIMカード(通信プラン)

短期留学の場合

1年以下の短期留学は、プリペイドカードがおすすめです。

プリペイドカードは空港や通信会社の店舗で買うことができます。保証金や契約書の記入は必要なく、その場で購入した後すぐに使用することができます。

 

1年間の語学留学の場合:

1年間の留学では、契約プランがおすすめです。1年契約ですとキャリアは限られますが、それでも4G使い放題プランで499台湾ドル(約2,000円程度)でとてもお得です。

普段インターネットをあまり使わない方には、使用できる容量が指定されているプランは更に安い値段で契約できます。

 

1年以上の正規留学の場合:

1年以上の場合は、圧倒的に契約プランがおすすめです。

1契約とは異なり、4G使い放題から5G+4Gプランなど種類もとても豊富で、自分に合ったプランを選ぶことができます。

また、2年以上の契約ですと特典や家電などの高額なプレゼントがもらえることがあります。

SIMカードの購入場所・利用方法

ここではプリペイドカードと契約プランのSIMカードに分けて紹介します。

プリペイドカードの購入場所・利用方法

プリペイドカードの購入方法は2つあります。

1つは日本でオンライン購入し、空港で受け取る方法、もう1つは現地空港の販売カウンターやコンビニなど現地のお店で購入する方法です。

 

空港の販売カウンターですと留学生の対応にも慣れており、設定までしてくれるのでおすすめです。

契約プランのSIMカード購入場所・利用方法

外国人が1年以上の契約をする場合は、必ず店舗に足を運ぶ必要があります。

空港の店舗でも契約はできますが、契約の場合には時間が掛かるため、荷物を置いてから後日大学の近くの店舗などで契約するのがスムーズでしょう。

【2024年版】台湾留学におすすめのSIMカードまとめ

留学でおすすめの台湾のSIMカードについて解説しました。

台湾では、使い放題やギガ容量固定など、価格が安価でたくさんのプランがあるので、留学期間や目的に合ったSIMカードを探してみてください。