台湾生活が始まると、電気代や水道代を自分で支払う必要があります。日本とは異なる点が多いため、最初は戸惑うかもしれません。

台湾の光熱費は、日本よりも圧倒的に安いのが魅力ですが、冷房を頻繁に使う夏場などは高額になりがちです。

この記事では、台湾留学中の学生向けに、台湾の電気代・水道代の相場、支払い方法、節約のコツについて詳しく解説していきます。

台湾の電気代は安い

台湾の電力会社は国営の台湾電力一社のみです。

電気代は、二ヶ月に一度請求書が届きます。

 

アパートやシェアハウスの場合は、不動産の持ち主に請求書が届くため、大家さんが建て替えを行い、大家さんから請求を受ける場合があります。

そのため、基本的には大家さんが電気料金を設定します。

 

大家さんが電気料金を設定している場合、夏場は料金をあげるところもあります。

特に管理人のいないアパートはこのような形をとっているパターンが多く、電気代の目安は以下です。

 

シェアハウスは家賃に電気水道代が含まれているところが多いです。

家賃に含まれていない場合は、同じく二ヶ月に一度の支払いになります。

 

マンション:台湾電力
シェアハウス
(家賃に含まれていない場合)
アパート:1度5元
(夏場は1度6元のところもあり)
※1度=1kWhのこと
電気代
平均1000元~/月
夏場は高くなる
平均1000元~/月
夏場は高くなる
夏:平均2000元~/月
冬:平均1000元~/月

※1元=4.5円(2025/3/24のレート)

 

台湾のエアコンには暖房機能がついていないので、冬は電気代が少なくなる傾向にあります。夏は40度近い猛暑になる日も多く、1日中エアコンをつけているのも当たり前です。

また、雨や台風で湿気が高い時もあるので、エアコンの除湿をつけると電気代は高くなります。

台湾の水道代は安い

台湾の水道代は日本と比べると非常に安いです。

平均で、月に150元〜200元ほど。日本円にすると、700円~1,000円程度です。

 

そのため、電気代とは異なり家賃に含まれている場合がほとんどです。

自分で払う場合は電気代と同じく二ヶ月に一回の支払いとなります。

台湾のガス代について

台湾にもガスのインフラはありますが、あまり発達していません。

そのため、台湾では基本的にガスがあるところは少ないです。

理由は地震が多いことや、火災を防ぐため、一般の古いマンション、アパートや一戸建てにはガス管が通っていないためです。

新しく建てられたマンションでは、普及してきている都市ガスを使用しています。

 

台湾のガスは日本と同じく都市ガス(天然氣)とプロパンガス(桶裝瓦斯)の二種類があります。都市ガスが設置されていない古いマンションや一戸建ては主にプロパンガスが使用されています。

ガス代の相場

日本と同じく都市ガスの方が少し安いです。水道代や電気代と同じく二ヶ月に一回の支払いです。

台湾の都市ガスの場合、都市ごとの市場価格でガス料金が変化します。

そのため、同じガス会社や都市でも料金が異なることがあります。

 

プロパンガス相場:700元~900元/16㎏

都市ガス相場:700元~/二ヶ月

台湾の光熱費の支払い方法

台湾の光熱費を支払う際は、日本で発行されたクレジットカード、デビットカードは使用できませんので、注意が必要です。

 

台湾で発行されたカードを使うか、現金での支払いになります。

台湾ではオンライン決済のサービスも豊富なので、「街口支付」「Pi錢包」「歐付寶」などのアプリから支払いができるようになっています。

また、台湾の交通カードである悠遊卡(Easy Card)や一卡通にチャージして支払うこともできます。

電気代の支払い方法

現金払い自動振替ネット払い
・コンビニ
・台湾電力営業所
・提携銀行
中華電信で自動振替の手続きができます台湾電力のサイトやアプリでネット払いができます

水道代の支払い方法

現金払い自動振替ネット払い
・コンビニ
・提携銀行
・営業所
台湾水道公社の営業所にて自動振替の手続きができます水道公社サイトやアプリでネット支払いができます

ガス代の支払い方法

現金払い自動振替ネット払い
・コンビニ
・提携銀行
・営業所
ガス会社の営業所にて自動振替の手続きができますアプリでネット支払いができます

台湾の電気代・水道代を節約するコツ

電気代を節約する方法

  • エアコンの温度を26度に設定し、サーキュレーターや扇風機を使用する
  • 冷蔵庫の温度を冷やしすぎない
  • 浴室に給湯器がある場合は、使い終わったらその都度切る(台湾の給湯器は電気を使用)

 

台湾ではほとんどがオール電化のマンション、アパートなので、6月〜9月の夏場は電気代が高くなります。

台湾のアパートにある冷蔵庫などは温度を自分で調節できるものがあるので、冷やしすぎていないか確認しましょう。

 

エアコンや冷蔵庫のほかに意外にも給湯器が電気代を高くしてしまう原因であったりするので、使わない際は切っておく方がいいです。

水道代を節約する方法

台湾の水道代は安いですが、降水量の少ない台中などでは水不足で水道が一定期間止まってしまうことがあります。

最近では、2024年の11月に台中の一部の地域で36時間ほど水道が使えなくなりました。

頻繁に起きるわけではありませんが、安いからといって水を無駄にせず、適度な節水を心がけましょう。

台湾留学中の光熱費トラブルと対処法

請求書が届かない

請求書が届かない場合は、まず大家さんか管理会社に確認しましょう。アパートなどは郵便受けに大家さん宛で届いていたりもします。現在では台湾電力や水道局のサイトやアプリで支払期限などを確認することができます。

支払い期限を過ぎた

台湾電力の電気料金明細には、支払い期限(繳費期限)とコンビニなどで支払いができる期限(代收截止日)の二つの期限があります。

支払い期限を過ぎてもコンビニ支払いはできますが、8日目からは遅延金が取られてしまいます。ですので支払い期限までに払っておくのが安心です。

コンビニで支払いできる期限が過ぎてしまうと、電気が停められるので注意しましょう。 

水道代の場合は期限が一つのみなので、その期限までに払えば問題ありません。

引っ越し時の精算

退去時に最後の請求分を支払います。請求は2ヶ月に一度なので、退去時期に請求書が来ていない場合は、大家さんが平均を算出して請求する場合があります。

デポジット(保証金)がある場合は、清算後に差額が返金されます。

台湾の水は飲める?

台湾の水は飲めないとよく耳にしますが、実際は浄水場の時点で基準値はクリアしています。しかし、貯水タンクや水道管が劣化しているところがあったり、水の硬度が高すぎることもあり、基本的には飲みません。

特に南部の水道水は硬度が高いので、お腹を壊しやすいと言われています。

台湾には給水機が多い

台湾では、デパートや病院、お店など、いたるところに給水機が設置されているので、水筒を持って外出する台湾人も多いです。

台湾にある公共給水機の場所を調べられるアプリもあります[1]

 

まとめ

台湾留学をスタートするにあたり、電気代や水道代の支払い方法を理解しておくことは、生活の安定につながります。特に電気代は日本より高くなることがあるため、節約の意識も大切です。

支払いを忘れると生活に支障が出るため、支払い方法を把握して快適な台湾留学生活を送りましょう!

脚注