クリスマスの祝日?「行憲紀念日」とは
クリスマスにあたる12月25日は、台湾では祝日です。
「クリスマス休暇」なのではなく、中華民国の憲法記念日を祝う「行憲紀念日」という祝日で、2025年から新たな祝日として追加されました。
中華民国憲法は1963年に制定され、元々2000年までは祝日でしたが、2001年に台湾政府により行われた「働き方改革」により無くなり、2025年に復活しました。
台湾では、12月25日の「行憲紀念日」を含め、2025年より4日の祝日が追加されたため、年間の祝日が日本と同じ16日となりました。
台湾の憲法記念日はクリスマスと同日ですが、憲法施行日をクリスマスと同じ日に定めたことには理由があり、当時の蒋介石(蒋中正)は憲法によって保障される「個人の尊厳と自由」がキリスト教の価値観とも重なるため、台湾人にはこの考えを持って前に進んでほしいという理由で12月25日に制定されました。
現在では12月25日はクリスマスの日として過ごす方が多いです。
台湾人のクリスマスの過ごし方
日本人にとって、クリスマスといえば、ご家庭によって12月24日か25日のどちらかになりますが、台湾では12月25日のほうが重要度が高いです。
一年の大イベントである春節(旧正月)が年明けに控えているため、クリスマスから旧正月まではどこかお祭り気分です。
クリスマスのイルミネーション
近年では、クリスマスのイルミネーションに力を入れている都市が多く、クリスマスのイベントの一つにイルミネーションを見ることが加わりつつあります。

台北信義區(台湾で一番高層ビルなどが多い繁華街エリア)のショッピングモール外のクリスマスイルミネーションは毎年圧巻!
クリスマスをすぎて旧正月頃の飾り付けが始まるまで飾られるのも、台湾の風物詩です。
台湾の子どもにサンタさんはくるの?
台湾は全体的に日本と比べて貧富の差があります。また、漢民族が多くを占めていますが、他民族国家であり他宗教であることから、それぞれの家庭によってクリスマスや誕生日の過ごし方は大きく異なります。
現代では、クリスマスを祝ったり、サンタクロースの存在を子どもたちに伝える家庭も増えてきています。クリスマスが平日の日には、幼稚園ではクリスマスイベントを行い、プレゼント交換をする園も増えています。
台湾のクリスマスの食事
「日本人はクリスマスにケンタッキーを食べる」ことは台湾でもよく知られていますが、台湾にはクリスマスにケンタッキーを食べる文化はありません。
クリスマスを祝う家庭では、コストコやカルフール(フランス資本で台湾全国各地に展開している大手スーパー)で七面鳥を購入することもあります。
丸々大きな七面鳥が、台湾では1,000円程度と意外にも安価に手に入るのです。
また、日本ではクリスマス当日にケーキを購入するのは難しく、人気店やケーキ専門店では事前予約が必須ですが、台湾ではクリスマスケーキを予約販売するお店は少ないです。
リージェントホテルやシェラトンなど外資系のホテルでは高級なクリスマスケーキを予約販売していますが、普段からケーキを取り扱うチェーン店やカフェでクリスマスに特化したデコレーションケーキを見かけることはほとんどありません。
台湾のクリスマスの気候
台湾では毎年12月から短い冬が始まります。11月が終わるまでは、日によって15度の日もあれば、30度近い夏日もありますが、12月から台湾全土で気温が下がり始めます。
北部の台北では平均気温が18度前後と肌寒くなりますが、南部の台南や高雄などは平均気温が20度を超えるため、北部に比べると暖かく、クリスマスの実感が湧きづらいのではないでしょうか。
北部や中部はクリスマスあたりの時期になると大陸からの寒気の影響で気温が急に下がることもあるので服装には注意が必要です。薄手のダウンや、雨風を通さないマウンテンコートがあると安心です。
【2025年】台湾のクリスマスのイベントは?
この章では、2025年に台湾各地で行われる台湾のクリスマスイベントをまとめています。
クリスマスを過ぎても見られるものも多いので、年末年始に台湾へ渡航する方はぜひクリスマスイベントもチェックしてみましょう。
台湾北部のクリスマスイベント

| イベント名 | イベント内容 | 日時 | 場所 |
|---|---|---|---|
| 新北歡樂耶誕城 | 巨大クリスマスツリーのイルミネーション点灯と舞台での催し物など | 2025年11月14日–12月28日 | 板橋車站、市民廣場、站前廣場、萬坪公園、府中商圈など |
| 繽紛耶誕玩台北 | 信義区ストリートで80箇所にわたるイルミネーションの展示 | 2025年11月28日–2026年1月4日 | 信義区(デパート付近)、市府東門広場 |
| 「愛.Sharing」 | 統一企業が開催するクリスマスイベントで、デパートの中でディズニーさながらの幻想的な演出が楽しめます。 | 2025年11月14日–2026年1月1日 | 台北統一時代百貨(信義)、高雄夢時代(Dream Plaza) |
台湾中部のクリスマスイベント
| イベント名 | イベント内容 | 日時 | 場所 |
|---|---|---|---|
| 2025勤美草悟聖誕村 | 台中のおしゃれストリートがクリスマスマーケットに早替わり! 幻想的なイルミネーションと出店を楽しめます。 | 2025年11月21日-2026年1月5日 | 台中勤美草悟道生活圈(勤美誠品前、勤美術館-金典綠園道) |
台湾南部のクリスマスイベント
| イベント名 | イベント内容 | 日時 | 場所 |
|---|---|---|---|
| 高雄聖誕生活節 | 高雄中央公園に巨大なクリスマスツリーとイルミネーションが登場 | 2025年11月28日–12月25日 | 中央公園 |
| 台南好Young 耶誕跨年城 | 政府主催!人気歌手たちの演奏会がクリスマスシーズンに無料で楽しめます | 12月初旬(12月1日~1月1日までを含むシリーズ)として毎年開催 | 永華市政中心西側廣場、南瀛綠都心公園など |
| 屏東聖誕節 | 屏東公園及び周辺で巨大クリスマスツリーやオーナメントのイルミネーションが見られます | 2025年11月28日–2026年1月4日 | 屏東公園および周辺地区 |
まとめ
いかがでしたか?
台湾では12月25日がクリスマス(聖誕節)として知られており、2025年からは「行憲紀念日」として20年ぶりに復活しました。
今回紹介したイベントではマーケット(市集)があるので普段よりにぎやかになっています!クリスマスを過ぎても開催中のイベントもありますので、年末年始に台湾を訪れる方は、ぜひクリスマスイベントにも注目してみてください。
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