中国語の疑問文には、文末に嗎をつける「嗎」を使った疑問文と、肯定と否定を並べる「反復疑問文」がありますが、いずれも「〜ですか?」とYes/Noで答えられる疑問文です。
①你明天來嗎? nǐ míng tiān lái ma?
(明日来ますか?)
②你明天來不來? nǐ míng tiān lái bu lái?
(明日来ますか?)
いずれも「あなたは明日来ますか?」と、相手に質問をしている文であり、文法的にはどちらも正解で、どちらを使っても十分に通じます。
ただ、この2つにはちょっとしたニュアンスの違いがありますので、この記事で解説していきます。
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嗎と反復疑問文のニュアンスの違いはこれ!
(明日来ますか?)
こちらの「嗎」を使う文章は、普通に相手に聞いているだけです。特にそれ以上の意味はありません。
(明日来ますか?)
それに対して、こちらの反復疑問文は「來不來」と「来るの?来ないの?」と日本語で考えても分かる通り、二者択一の質問であり、どちらか選択を迫る意味があります。なので、一体全体という意味の副詞「到底」(dàodǐ)といった副詞との相性もいいです。
(あなたは明日一体全体来るの?来ないの?)
このようなニュアンスになります。
反復疑問文の使用上の注意事項
反復疑問文は、時に相手に対して選択を迫る意味合いがあるので、友達や同僚や部下に対して使うのは問題ありませんが、上司や目上の人に対して使うのはあまりよくないと言えるでしょう。
補足(重要)
この2つの疑問文のニュアンスの違いに関しては、ネット上でも多くの質問があり、回答者によっては「ほとんど同じ」と答える人もいますし、「使う場面や口調によってもニュアンスが異なる」とネイティブ話者にとっても説明の難しい部分のようです。
よって、どっちが絶対にどうといったような絶対的なルールがあるわけではないので、その点は留意すべきかと思います。
今回のブログの内容に関しては、中国語の参考書を多数執筆している相原茂先生と中国人の対談の中の内容を参考にさせていただきました。
【まとめ】嗎と反復疑問文の違いについて
「〜嗎?」はシンプルに聞いているだけです。一方で「反復疑問文」は相手に選択を迫るニュアンスです。
まずは、このように覚えておけば問題ありません。
あとは、実際にネイティブがどういうときに使っているのかを実践の中で感覚的に学んでいきましょう。本日の記事は、以上になります。