台湾の公用語は台湾語ではなく中国語

台湾の共通語は台湾語ではなく、中国語です。中国で使われる中国語は「簡体字」。台湾で使われる中国語は「繁体字」です。台湾の中国語は、中国大陸の中国語と区別するために「台湾華語(たいわんかご)」と呼ばれます。

 

英語の場合、簡体字をSimplified Chinese、繁体字をTraditional Chineseと訳します。

 

両方は違う単語などはあれど、基本的に同じ言語です。そのため、中国人が台湾に来ても問題なくコミュニケーションが取れますし、逆も同じです。

 

台湾で勉強できるのは「中国語」というのがわかった所で、中国語を勉強するメリットを更に詳しく書いていきます。

中国語を勉強するメリット

ここでは中国語が話せることによって得られる4つのメリットについて解説していきます。

約11憶人と話せる

中国語を母国語とする人口は世界で一番です。また、中国語を話すのは中国だけではありません。台湾以外に、マレーシアなどほかの東南アジアでも中国語話者は多く、約11億人が中国語を話します。ですので、中国語を話すことができるようになる=人口の11憶人という圧倒的な人数と話せるようになるということです。

 

 情報量が増える

中国語ができるということは、中国語で表記されているニュースなども読める、理解できるようになるということです。まだ日本語に翻訳されていないニュースを中国語で、いち早く取り入れることができます。

 

海外旅行で役に立つ

中国語話者の海外移住者は人口に比例して多く、結果いろんな国の都市にチャイナタウンができました。チャイナタウンでは中国語が行き交うので、中国語が話せれば旅行先の現地の言葉がわからなくても中国語でコミュニケーションをとることができます。

 

ビジネスチャンスが広がる

中国語ができることでビジネスチャンスが増えることは間違いありません。中国語話者が日本に訪れる外国人の約半分を占めています。つまり、中国人・台湾人を狙ったインバウンドビジネスができます。

 

また、日本だけでなく、中国、台湾、マレーシア、その他の国で働ける可能性がグッと増えます。

台湾は日本と似ていて生活しやすい

台湾は日本人にとって生活がしやすい国として有名です。ここでは、台湾が過ごしやすい理由を5つ説明します。

ご飯が美味しい

台湾が過ごしやすいと思う1番大きな理由は、ご飯です。ご飯が美味しくて台湾に来てから太っちゃった、って友達も少なくありません。英語圏の国へ留学に行くと、食事が合わないというのはよく聞くことです。台湾はその点、アジア人にとって食べやすい味付けになっています。

 

台湾は親日

台湾に来たことある人は台湾人の親日っぷりに驚くと思います。台湾の人は誰に対してもちょっとお節介が過ぎるくらい優しいです。何を聞いても丁寧に教えてくれます。

 

その中でも「日本から来た」という風に伝えると日本語をしゃべってくれたり、日本旅行の話をしてくれたり、日本に対して非常に良いイメージを持っています。

 

日本の物が何でも手に入る

海外に行くと、日本の商品が手に入らないと思いがちですが、台湾では、日本の商品がどこでも手に入ります。マツモトキヨシ、ドンキホーテ、三越、SOGO、セブンイレブン、ファミリーマート、無印良品、ユニクロなど挙げればキリがありません。

 

そのため、台湾で日本の物が手に入らないということで困ることはないでしょう。

 

 医療が発達している

台湾の医療費は日本に比べて半額以下で、その上、医療レベルも高いです。1回の診療にかかる値段は、150元程度です。

 

海外に数年単位で滞在すると考えた時に、病院で困らないのは安心ですね。

 

 日本より安い物価

台湾の物価は日本の約2/3程度です。特に交通費が安く、台中であれば、バスもシェアバイクも制限はありますが、無料で利用する事が可能です。

 

食べ物もローカルの物は比較的安く、住む場所もキッチンはついていませんが、日本より安く1人暮らしをすることができます。

 

台湾留学で英語と中国語が勉強できるか

台湾留学エージェントの広告を見ると「中国語だけじゃなく英語も一緒に勉強できる」と謳っているところがあります。

 

これは本当なのでしょうか。結論から言うと、「人による」と思います。しかし、日本の大学を卒業するよりも、英語能力が高い人が比較的多いです。

 

大きな理由は、台湾の教科書は全て英語で書かれているからです。中国語で書かれた教科書は基本的にありません。すべての授業は、英語の教科書を使って、中国語で講義を受けます。

英語で書かれた教科書を読んでから、中国語で討論をしていきます。つまり、毎日必然的に英語も中国語も使うということです。

 

しかし、これだけでは英語のリスニングスキル、スピーキングスキル、ライティングスキルは身に付きません。そのため、外国人の友達を作って英語を話したり、英語の自己学習をする必要があります。

 

外国人留学生は、同じ寮に住む事も多く、自分で積極的に機会を作っていけば、英語を話す環境を手に入れることは容易です。

留学生向けの奨学金を申請できる

台湾留学では留学生向けの奨学金を申請する事ができます。様々な奨学金タイプがありますが1番有名なのは、台湾教育部が運営する奨学金「教育部台湾奨学金」です。

 

もう1つは、日本の政府でも台湾政府でもなくかつてロータリークラブから奨学金を得て日本へ留学した台湾人が立ち上げた団体による奨学金「社団法人中華民国扶輪米山会奨学金」という奨学金があります。

 

奨学金の詳しい内容はこちらのブログに記載されています。

>>台湾留学で申請可能な奨学金について【正規留学・大学院留学・語学留学】

台湾留学に来ているのはどんな人か

どんな人が台湾留学に来ているのか気になりますよね。英語圏だと英語を勉強したくて留学するケースが多いですが、台湾に留学に来る人は、理由が様々で面白いエピソードを持っている人が相対的に多いです。

 

ここでは、そのエピソード例を紹介します。

自信をつけに台湾へ

Aさんは日本の小中高一貫校に通う生徒でした。大学までエレベーターで行けるため、受験も必要なく快適な学生生活を送っていました。しかし、「何かを達成した経験」「快適な今の環境を抜け出した経験」が乏しく、自己肯定感が低いままでした。

 

台湾留学を通じて、新しい環境・語学に挑戦し達成することで自信に繋げたいと言っていました。

 

 中国語にはハンディキャップがないから

Bさんは高校生の頃に交換留学を決意しましたが、英語圏に行くとなると英語ができる多くの生徒と英語の能力を争う必要があります。

 

しかし、台湾留学であれば、中国語はみんな0からのスタートです。だから、周りの人とフェアに評価してもらうことができると思ったそうです。

 

台湾にルーツがある

台湾に留学しに来る人の中には、家族内に台湾出身の方がいるなど、台湾にルーツがある人がかなりいます。

 

多くの場合、日本で育ったため、中国語はあまりできないけど、自分の親の故郷で生活したい!文化を知りたい!と台湾留学を決める人は多いそうです。

 

 

このように、様々な理由で台湾留学を決めています。また、具体的な理由はなくて、「直感で台湾に留学したい!」でも全く問題ないと思います。

 

台湾ブームで食べた台湾料理が好きだから台湾留学を決めた!でも十分な立派な理由だと思います。ぜひ台湾留学に興味を持ったら短期留学でもいいので、試してもらいたいですね。